体型にフィットし背骨にやさしい理想的な寝姿勢に
ウッドスプリングエレメントは、天然ゴムのサスペンションにスノコ状の木の板を組み合わせたものです。
マットレスの土台として使用します。
天然ゴムのクッション性とすのこ状の天然無垢板のしなりにより、マットレスのフィット性を飛躍的に向上させます。
あまり耳慣れないかもしれませんが、ウッドスプリングシステムはベッドの歴史が古いヨーロッパでは広く普及しています。
ヨーロッパの展示会や寝具店を訪れたときには、多くの場所に置いてありました。
では、なぜ日本ではほとんど見かけないのか?
単純に日本では金属のスプリングマットが一般的に広く普及しており、ウッドスプリングを作るメーカーがほとんどないこともありますが、(夢工房かしわぎでは現地から直輸入しています)
もともと日本はベッド文化の歴史が浅く、床に敷布団を敷いて寝る文化があったため
「硬ければ良しとする」方が根強くいらっしゃることも一因です。
私が子供の頃も、『ベッドは柔らかいから背骨が曲がる』という考えを持っている人がいたのを覚えています。
逆に「柔らかいから良い」というわけではありません。
敷き寝具は「硬さ」で選ぶのではなく、「自分に合っているか」で選ぶべきです。
具体的には、体重、骨格、体質や体の癖や睡眠環境を考慮する必要があります。
寝る人の体型に合わせてフィットし、背骨を常に最適で自然な状態にして椎間板の再生を助けてくれるウッドスプリングは人間工学的にも非常に優れたベッドシステムです。
私たちは、これこそ理想的なベッドシステムだと考えています。
ウッドスプリング・エレメントにはいくつか種類があり、特徴もそれぞれ。
販売する際に専門的な知識が必要なのも、日本で広く普及しない理由かもしれません。
オーストリア「リラックス」社
ポイントサポートシステム2000
雲の上の寝心地
見た目にインパクトのあるこちらは、人間工学に基づいてつくられたオーストリア「リラックス」社のポイントサポートシステム2000。
一般的なウッドスプリングの上位機種版といえます。
寝心地は、通常のウッドスプリングよりさらに上。
体が本当に楽で、何より嬉しいのが右側・中央・左側どの場所で寝ても寝心地が変わらないところ。
縦9列×横6列(シングルサイズの場合)計54個のブナのプレートがそれぞれに360°フレキシブルに動くことで、より身体の凹凸にフィットし支えてくれます。
高い順応性を持っているので通常では調節なしで大丈夫ですが、硬さの調節等も可能です。
横向き寝の際、肩への荷重や負担が大きくかかりやすいのですが、このモデルは肩部のなじみが非常に秀逸。
横向き寝をしやすい方や睡眠時無呼吸症候群の方に特にオススメです。
睡眠時無呼吸症候群の方には、できるだけ呼吸のしやすい横向き寝を推奨しております
出っ張っている肩や腰に負担をかけずにやさしく受け止めてくれるラテックス(天然ゴム)マットレスなどの敷寝具を合わせてお使いいただくことをオススメします。
ウッドスプリングエレメントNF
とことん自分に合わせたい方に
体型に合わせて調節し、硬さの調節も可能。
人間工学的デザインで、自然に身体のS字カーブにフィットします。
天然ゴムと無垢のブナ板のしなりで背骨にやさしい適正な寝姿勢の保持と体圧分散を同時に実現します。
上部と下部・合計62本の天然木(ブナ材)で2層のスラット(木の板)と、それを3連~4連の天然ゴムによるサスペンションが身体を支え、しなることで自然で適正な寝姿勢を実現します。
2種類のブナ板の組み合わせをお客様一人一人の体型に合わせて調節します。
サスペンション(天然ゴム)の幅を調節することにより、寝心地も変えることができ、体型の凹凸に沈み込みを合わせて調節することができるウッドスプリングエレメントです。
ブナ材から作られるスラットは厚みの違う2種類、体型に合わせて調整し、背骨のラインを適正に整えます。
使用後の体型の変化にも調節機能により対応が可能で、仰向け寝の方にも横向き寝の方にもオススメです。
スイス「ヒュスラーネスト」社
夢工房かしわぎは「ヒュスラーネスト」は神奈川県の販売代理店です。
日本では見かけることがあまりないと思いますが、スイス国内はもちろんオーストリアなどの睡眠クリニックでも推奨され、約20万台の出荷実績があるシステムです。
リフォーマエレメント(2層)
こちらは非常にバランスが良く、腰痛でお悩みの方など、オールマイティにオススメです。
新案特許の「リフォーマスプリングエレメント」なら、2層のトリメール板から構成され体圧を均一分散します。
上部のトリメール板の1本1本が身体の各部位の動きに合わせて体圧を支え、上部と下部のトリメール板の間に挟み込まれた4本のラテックス(天然ゴム)のサスペンションが、上部のトリメール板にかかった体圧を下部のトリメール板に分散して伝えます。
自然な寝姿勢で身体のS字カーブがキープされ、横向きになった時にも背骨のラインを水平に保つことができます。
またトリメール板がしっかりと身体を支えますので、寝返りも打ちやすい構造となっています。
ヒュスラーネストのリフォーマエレメントは身体の大きい方、小さい方など、体型の違いに関わらず理想的な寝姿勢を実現いたします。
ふとんエレメント(1層)
比較的軽量で、畳みやすいのが魅力
スプリングの部分に10mm厚のトリメール板を使用し、1層という構造と厚い方のトリメール板を使用しているため、2層のリフォーマエレメントより少し硬めの寝心地になります。
このふとんエレメントでも背骨を常に自然の状態に保つ、理想的な寝姿勢を実現します。
2層のリフォーマエレメントより軽量で畳みやすくなるので床や畳敷きにも扱いやすいエレメントになります。
ふとんエレメントと併用して現在ご使用の敷布団とこのふとんエレメントを組み合わせることも可能ですが、人間の筋肉の硬さに近いと言われているラテックス(天然ゴム)マットレスを一緒にご使用になられることを推奨しております。
組み合わせるマットレスの構造や素材によって向き不向きがあり、ふとんエレメントの良さが生きない可能性もございますのでご相談ください。
写真は、ふとんエレメントとラテックスマットレス、ベッドパットを組み合わせています。
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