身体への負担が大きい、金属のスプリングコイル
元々金属のスプリングは寝姿勢や寝心地を考慮して選ばれた素材ではありません。
金属のバネではかかった体重・荷重分(特に出っ張った臀部などや肩など)を、バネが必要以上に押し返し、体圧分散や背骨のS字ラインを正しく保てず、体に負担がかかるのです。
種類も高価格帯、低価格帯と様々ありますが、値段に変わらず基本的な構造はボンネルコイルやポケットコイルでほとんど変わりません。寝心地を変えるため低反発のウレタンなどをくっつけたり、鋼の具合どで硬さを調節するくらいしか寝心地を変えることはできないのです。
また、身体に合わせて調節することもできません。人の身体はそれぞれ違いますので硬い柔らかい程度の差では対応できないのです。
さらには、あまり知られていませんが、平均的な金属のコイルスプリングマットレスの寿命は良いものでも7~8年です。よっぽど鋼が鍛えられていないと10年前後もちません。安値なものでは1~2年ですから耐久性は高くありません。一番体重のかかるお尻の部分からへたっていき、身体が不自然な「くの字」形で寝ることになり、身体に大きな負担をかけることになります。ヘタリとは全体の厚みのヘタリではなく、弾力性のヘタリなのです。ですから、なかなか一般の消費者の方ではそのヘタリは分かりづらいのです。
金属のスプリングマットレスを利用され、朝起きてから肩や首などのコリや痛みに悩まされる方に横向き寝中心の方が非常に多くいらっしゃいますが、横向き寝が悪いのではなく、金属のスプリングマットレスに寝ていると、出っ張った肩への金属のコイルからの圧迫などにより、その圧迫に合わせて身体に負担のかかる寝姿勢で寝てしまい、肩や首、肩甲骨付近の筋肉への緊張が大きいのが一因です。横向き寝を中心にお休みになられる方には、肩と腰をうまく受け止める厚みや構造、素材などの敷寝具が特におすすめです。
リサイクルや分別がしにくく、環境に負荷をかけ、処分も大変です
粗大ごみの多くが寝具やマットです。また国内で販売されてるベッドマットのほとんどが金属のスプリングを使ったものです。最近では寝心地を向上させるために金属スプリングと低反発ウレタンを組み合わせるなど、マットは複雑な素材になってしまい厚くなってきています。そのようにスプリングマットレスを作ってしまうと、ただでさえ分別や廃棄がしにくいのに、さらに分別する手間が重なるので、作業が容易でなくなり、自治体によっては処分の際に生地や詰め物と金属スプリングを分別しなければならないなど、処分が非常にしにくくなってきています。自治体によって大きく差はありますが、益々、消費者への負担(処分料なども)が大きくなることは間違いありません。
環境先進国でもあるヨーロッパ、特にドイツやオーストリア、スイスなどの国々では、金属スプリングのマットをベッドやマット売場で見ることはあまりありません。生分解性に優れた土に還る天然ラテックスフォーム(天然ゴム)や、リサイクル可能なウレタンフォームが主流となってきているのです。
金属のコイルスプリングよる電磁波の影響
金属のスプリングはコイル状であることがほとんどですから、電導体であり、電磁誘導しやすく磁場を乱すので身体に良くない影響があると言われています。
あるメーカーが調べたところ、金属のコイルマットレスとノンコイルのマットレスで寝比べた場合、金属のコイルマットレスでは30%血流が悪くなったという調査結果があるくらいなのです。
陰電機が睡眠を邪魔し、疲労とストレスを感じやすくもなります。
これらのような電磁波の影響を避けるためにメタルフリーのマットレスをオススメしています。