羽毛の勉強会に参加しました

羽毛の勉強会に参加しました

 

こん○○は!笑

朝晩の気温差が大きく、体調が優れない方も多いようですが、いかがお過ごしでしょうか?

先日、日本羽毛ふとん診断協会さん主催の羽毛の勉強会に参加させていただきました。

羽毛の勉強会に参加しました

 

今回は【IDFL】という世界各国の羽毛を検査し、品質を調査する世界最大の国際羽毛研究機関のLieber社長、検査部門からBenさん、アジアエリア&日本担当の天野さんにおいでいただき、

  • グースとダックを見分けるポイント
  • 良い羽毛の見分け方
  • 羽毛に関する用語と定義について
  • 鳥インフルエンザと羽毛製品の関係性
  • 羽毛製品と鳥関連のアレルギーや肺炎の関係性
  • トレーサビリティについて
  • 事前にした質問の回答などなど

羽毛の勉強会に参加しました

 

約3時間30分ほどのセミナーでしたが、とても濃い内容で、グース、ダックの違いなど実際に写真を見ながら非常に分かりやすい説明をしていただきました。

当店が取り扱っているポーランドの羽毛原毛メーカーさんもIDFLへ羽毛検査を依頼し、品質を管理されています。

IDFLは世界各国の羽毛メーカーから品質の検査を依頼される、世界での羽毛品質の基準となっている第三者機関なのです。

本社はアメリカのユタ州にあるのですが、ヨーロッパ、中国、台湾にも支社があり、世界中から集まってくる羽毛や羽毛製品の品質検査のみをしています。

検査をしていると、色々と不思議?なものも出てくるようで、羽毛をポリエステルの綿に混ぜたもの。

羽毛の勉強会に参加しました

 

実物見せていただきましたが、羽毛をカサ増しさせる為でしょうね。間違いなく。

その他にもナニコレ?ってな物もありました。

以前、質の悪い羽毛はキッチリ洗浄されていないと書きましたが、洗浄されていないと羽毛はこうなっているという顕微鏡で見た写真を見せていただきました。

羽毛の勉強会に参加しました

 

よく、羽毛製品のせいでアレルギー反応が出ている、との誤解が多いのですが、原因のほとんどは羽毛についたこの様な汚れや残留物、側生地の汚れなどや、ハウスダストが原因なのです。

羽毛の勉強会に参加しました

 

やはり、質に問題があるものは、洗浄が不十分で、特にこの様なリスクが伴ってきてしまいますね。

洗浄度を売りにしながらも、安い羽毛ふとんが販売されているのを見ていますが、私個人の見解では「怪しい」と見ています。もちろん、断言は出来ませんが、価格からみて、洗浄にそこまでコストはかけられないからです。

質のしっかりした物でも長年使えば、劣化し、汚れてしまいますから、定期的なお手入れは必要です。

 

丸洗い・クリーニングでは中身の羽毛の汚れはキレイには落ちません。羽毛を袋に入れて洗う、もしくは丸洗い・クリーニングしてから解体し、新しい側生地に充填するダウンウォッシュというリフォーム方法でも同様です。

私どもの行っている、羽毛を直接温水で羽毛専用の機械で洗う、直接洗浄のプレミアムダウンウォッシュでないと洗剤や温水が羽毛の芯まで浸透しませんし、髪を洗うのと同様、温水でないと汚れがキレイに落ちないのです。

羽毛の勉強会に参加しました

 

羽毛布団を10年程度使うと、何でもないようにみえても、側生地はもちろん、中の羽毛も汚れて、切れて埃になっていますから、リフォームしてくださいね。もちろん、当店にお気軽にご相談ください。笑

羽毛ふとんを使っている時期はカバーを必ずかけて、週に一度、1時間程度で構いませんから、天日干ししてください。※長時間干すと逆に傷みますから、1時間以内でしまってくださいね。

とにかくしっかり通気し、汗などの湿気を吸収したカバー、側生地を天日で乾燥させてあげることが長く、状態良く、暖かく快適に衛生的にお使いいただくためのポイントです。

もちろん、当店の新品の羽毛ふとんは、キレイに洗浄された羽毛のみ充填されていますので安心してお使いいただけます。

羽毛の勉強会に参加しました

 

勉強会後の懇親会でも業界の話や日本市場の現状など色々とお話をさせていただきました。

Lieber社長、Benさん、天野さん、セッティングしていただいた診断協会の皆さん、長い時間ありがとうございましたこれからもIDFLさんに、定期的に勉強会をしていただけることになりました。有意義な情報をお客様にお伝えできるように日々勉強していきますので、羽毛のことはお気軽にご相談くださいね。