こんばんは。日本羽毛布団診断協会認定ダウンプロフェッサー、羽毛&羽毛布団のスペシャリスト・柏木崇です。
みなさんは羽毛布団にダニがいると思いますか?それとも、羽毛布団にダニが入ってしまうと思いますか?
単刀直入にお答えします。
羽毛布団にダニは、入れません!
それは何故か、羽毛布団用の生地は元々高密度で織っている上に、ダウンプルーフやフェザープルーフと呼ばれる織り目を圧迫し、潰す加工がなされているため、ダニは羽毛布団の中に入りこめないのです。
ダウンプルーフの説明です
ですから、基本的に羽毛布団ではダニの心配をする必要はありません。
元々ダニが中の羽毛にいるのではないか?と、思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、まず、低品質のものでも日本製のものでは、日本での加工工程や、管理の仕方を考慮すると、考えづらく、心配する必要はないと思います。万が一、ダニが中にいるとすれば、それは本当の粗悪品、ですが、ダニは外には出られません。もし、ダニが中に入ってしまったとしたなら、生地に穴が空いている、もしくは、破れている、ということになりますので、結果、中の羽毛や羽根が出てきてしまいます。そうなってしまうと、お部屋の中やカバーの中に羽毛や羽根などが散乱してしまい、かなり大惨事になっているはずなのです。
羽毛布団では、ダニを気にするより、週に一度、一時間程度でよいので天日干ししてください。長く干すと生地が傷んでしまうので一時間程度にしてください。外に干す方が元々通気性の良いほうでない羽毛布団も通気ができるので中の湿気が放湿されます。特に綿の側生地は睡眠時の汗や部屋の湿気を含むので、天日干しはそれを放湿してあげることなのです。ただし、干す際に布団を叩くことは厳禁です。生地も中の羽毛も傷めます。
基本的には生地が破れていたり、穴が開いていなければ羽毛布団にダニは入れませんのでご安心ください。
ご不明な点は羽毛のプロの私たちにご相談を!
ではまた!